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広島市の学習塾経営「BCI」の筆頭株主に 英進館


週刊経済2021年11月2日発行

中国地方最大規模の学習塾、生徒数は約1万3千人

総合学習塾の英進館㈱(福岡市中央区今泉1丁目、筒井俊英社長)は9月30日付で、投資ファンド「Sunrise Capital Ⅱ(サンライズ・キャピタル)」と官民ファンド「ひろしまイノベーション推進投資事業有限責任組合(ひろしまイノベーションファンド)」がそれぞれ保有する学習塾経営・㈱ビーシー・イングス(広島市、森藤啓社長、以下「BCI」)の全株式を取得し、同社の筆頭株主となった。BCIの社名、ブランド名、事業の運営方針などに特段の変更はない。
BCIは1985(昭和60)年に広島市で創業。90年に「㈲ビーシー・イングス」として設立、95年株式会社に。資本金は9千万円。広島県内を中心に岡山県、香川県、大阪府において「田中学習会」「東京学習会」のブランド名で学習塾を展開。売上高は約35億円(2020年11月期)。今年9月時点での生徒数は小・中・高生約1万3千人。特に、広島県公立高校入試においては、多くの学校で合格者数トップの実績を持つ中国地方で最大規模の学習塾。2016年にサンライズ・キャピタルが資本提携し、経営体制の強化や成長戦略実現を支援してきた。さらに17年にはひろしまイノベーションファンドにも出資、一層の支援強化を図ってきた。
今回の株式取得について英進館では「九州と隣接する中国地区に基盤を置くBCIを事業パートナーとすることで、地理的にも事業運営的にも相互補完の関係を築き、今後より一層の指導力向上を目指していくことができる」としている。