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幹周除草に特化した草刈機を発売 オーレック


週刊経済2021年8月24日発行

作業の省力化、時間短縮を実現

乗用草刈機、自走式草刈機の㈱オーレック(八女郡広川町、今村健二社長)は9月、幹周除草に特化した草刈機を発売する。
人が乗って操作する乗用モアーが入れない木の根元付近や園周にある支柱周りの除草は、手刈りや刈払機、除草剤を用いるのが慣例だが、新製品は2つの刈取部が開閉する機構を搭載し、幹周や支柱周りの草を一度で刈り取れ、草刈作業の省力化、時間短縮を実現する。製品名は木を包み込んで刈る姿をクワガタに見立てたことに由来し「クワガタモアーKU350」。開発着手から4年を経て製品化に至った。幹の太さにそって内蔵のばねとアームが開閉するため、直径10mm程度の支柱から350mmの幹まで一度の前後進で草刈りが可能で、樹脂ナイフとナイロンコードを併用することで、挟み込む対象物へのダメージを最小限にできる。サイズは全長1870mm、幅660mm、高さ830mm。総重量は78㎏。ワンタッチ可変式の上下4段階で、高齢者にも扱い設計になっている。価格は31万6800円(税込)。同社では「〝楽に安全に〟を追求し、幹周除草に特化した業界初の製品。今後も農家の課題を解決する製品開発で、持続可能な農業の実現に貢献していく」としている。