NEWS

  • 地域

年内をめどに新本社ビル兼物流センターを建設 岩田産業 物流機能の強化、拡充が狙い


 総合食品商社の岩田産業株式会社(福岡市博多区諸岡三丁目、岩田春男社長)は、年内をめどに同市博多区諸岡三丁目に新本社ビルおよび物流センターの建設を計画している。
 これは同社の三カ年中期経営計画に基づき、二〇〇二年八月に業務用総合食品卸事業の拡充を推進する目的で株式会社デサント福岡支店跡地および建物を取得。本社事務所・物流センター機能の強化、一新を図るもの。同社ではこれまで取得物件を駐車場としてのみ使用しており、今年三月には建築確認を申請。認可後、新本社および物流センター建設に着手する。場所はJR鹿児島本線沿線、岩田産業株式会社本社の東隣。敷地面積は約三千五百平方メートル、建築面積は六百平方メートル、延べ床面積は一千三百平方メートルの鉄骨造り二階建て。完成後は本社機能を新本社に移転するほか、本社事務所向かい側の「福岡支店物流センター」を新物流センターに統合する。
 なお、現本社事務所には営業部フロアとして引き続き四十人体制で展開するほか、社員食堂を新たに設置する方針。同社では「今後も福岡を拠点とした物流ネットワークを充実させ、総合食品卸業としてあらゆるニーズに対応していきたい」と話している。

 関連4社の本社事務所を福岡支店内に集約

 また、同社は今回の新本社ビルおよび物流センター建設計画に伴い、来年二月をめどにイワタフーズ株式会社(福岡市博多区諸岡三丁目、岩田春男社長)、株式会社イワタダイナース(同)、岩田酒販有限会社(同市南区井尻二丁目、同)、有限会社キュウショク(同市博多区那珂三丁目、同)の関連四社の本社事務所を同社福岡支店内に移転、集約する。
 これまで分散していた関連会社を一カ所に集約することで、業務効率の円滑化、物流コストおよび管理コストの削減を図るもの。新本社ビル完成後、福岡支店は同ビルに移転するため、移転後に支店事務所をリニューアル。その後、関連会社四社が随時移転する計画。
 同社では三カ年中期経営計画を掲げており、二〇〇五年二月期の売上高百六十八億円、関連会社四社による連結売上高二百億円を目指す。
 同社は一九七一年四月創業、七五年四月設立。資本金は五千万円、従業員数は三百二十人、〇四年二月期の売上高は百四十五億円。

2004.3.16 発行 週刊経済より