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年内に保育システムで初の海外展開 富世ホールディングス


週刊経済2022年10月4日発行

ベトナム、年明け本格稼働

人材派遣業を主軸に保育、企業主導型保育コンサル、ICT事業などを展開する富世ホールディングス㈱(福岡市博多区博多駅東1丁目、綾部光希社長)は、年内に既存の保育システムのベトナム展開を開始する。海外展開は初めて。
今後、ベトナムの富裕者層が増加することを見込み、既存のICT保育システムを現地の保育施設に導入していく計画。同社はこれまで保育事業で、企業主導型保育園の開園から運営を一括サポートしてきたノウハウがあり、そこに自社開発の保育システムを導入している。保育士がタブレット端末にタッチ操作するだけで毎日の業務記録を入力できるもので、負担となる書類作成業務の軽減を図れるもの。また保護者向けの専用アプリもあり、連携することで保護者は保育士が入力した記録をリアルタイムに確認することができる。
綾部社長は「独自開発の保育システムは、リリースから3年で約3億円を売り上げる事業に成長させることができた。東南アジアへの進出を以前から考えていて、日本の経済成長と似ているベトナムを選んだ。日本のシステムを海外に展開し新たな市場を開拓していきたい。将来的にはベトナムでの拠点開設も検討している」と話している。