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帝人フロンティアとウエアラブル製品開発の合弁会社 スポーツセンシング
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2025年に売上高25億円目指す
スポーツ計測用電子機器製造・販売の㈱スポーツセンシング(福岡市南区向野2丁目、澤田泰輔社長)は4月27日、衣料製品や繊維原料などを取り扱う専門商社・帝人フロンティア㈱(大阪市北区中之島3丁目、日光信二社長)とウエアラブル製品開発の合弁会社を設立した。
加速度と角速度を計測できる6軸センサーなどを活用した身体運動計測技術とデータ解析を強みに、大学など各種団体のスポーツ選手向けにサービスを提供するスポーツセンシングでは、今後成長が見込まれるウエアラブル市場での事業拡大を目指しており、同じく同事業の強化を図っていた帝国フロンティアと合意に至ったもの。新会社はスポーツセンシングの身体運動計測技術と帝人フロンティアの繊維技術を融合させることで、スポーツやヘルスケア分野向けに事業を拡大していく。2025年に売上高20億円目指す。
新会社は資本金5000万円で、帝人フロンティアが90%、スポーツセンシングが10%を出資。従業員は8人。本社はスポーツセンシング本社内に置き、社長は同社の澤田社長が兼務する。具体的には、現在開発中のモーションウエアや圧電繊維ウエア、心拍・心電ウエアの実用化や製品化を推進。また、スポーツ分野やヘルスケア分野でウエアラブル製品を新規開発する。澤田社長は「双方の強みを融合することで、革新的なウエアラブル製品の開発に取り組んでいきたい」と話している。
スポーツセンシングは2015年9月設立、資本金4000万円、従業員12人。業界初の6軸センサーは移動方向、向き、回転を検出することができ、さらに移動距離や移動速度などを算出できる。
帝人フロンティアは東証一部上場の帝人㈱の100%子会社で、帝人の繊維製品グループの中核会社。2012年10月設立。資本金20億円、従業員数959人。2025年に帝人フロンティアグループのウエアラブル事業として売上高100億円を目指す。
2018年5月15日発行