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市営地下鉄でVisaタッチ決済の実証実験 福岡市交通局


週刊経済2022年3月8日発行

地下鉄では国内初

福岡市交通局は5月から、三井住友カード㈱(東京都江東区、大西幸彦社長)、ビザ・ワールドワイド・ジャパン㈱(東京都千代田区、スティーブン・カーピン社長)などと連携し、「Visa」のタッチ決済を活用した一体型改札機に関する実証実験を市営地下鉄で始める。
市営地下鉄の一部の駅に交通系ICとタッチ決済の両方が利用できる一体型自動改札機を設置するもので、事前購入・チャージを行わずにタッチ決済機能付きカードを利用できるようになる。Visaタッチ決済は、世界約500以上の公共交通機関に導入されている乗車方法で、国内では南海電気鉄道や横浜市営バスなどで実証実験がスタートしている。地下鉄では今回が日本初の取り組みであり、交通系ICカードとタッチ決済の一体型自動改札機による実証実験は国内の全交通事業者でも初の取り組みになる。期間は今年5月から来年2月末までの予定で、対象駅は)福岡空港、東比恵、博多、祇園、中洲川端、天神、呉服町(調整中)。
市交通局は「券売機できっぷを買ったり、チャージしたりすることなく、移動から買物・宿泊といった一連の購買行動が手持ちのカード1枚で実現でき、決済に対応したスマホ等のデバイスでの利用も可能となる。手荷物の多い来街者や日頃から地下鉄をご利用になる方の利便性向上も期待できる」としている。