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市内中小企業支援の支援拠点を開設 大牟田市


週刊経済2024年5月1日発行号

イノベーション創出拠点に

大牟田市(関好孝市長)は4月1日、同市有明町1丁目の大牟田市イノベーション創出拠点・aurea(アウレア)に市内の中小企業を対象にした支援施設を開設、22日に開設記念式典を開いた。
生産性向上やDX化、事業承継など市内中小企業が直面する経営課題に対応し、ワンストップで対応できる拠点として新設したもの。名称は「大牟田市ビジネスサポートセンター」で、施設1階に設けた。運営は市に加え、大牟田商工会議所、大牟田市地域活性化センター、有明高専、大牟田柳川信用金庫、大牟田未来共創センターなど関係機関によって構成するコンソーシアムを組織し対応する。センターには元県商工部次長で県中小企業振興センターで事務局長などを務めてきた恒吉隆裕氏がセンター長を務め、産学連携コーディネーターや金融支援、DX、経営全般の担当アドバイザーが常駐し、市内中小企業からの相談に対応する。同時に福岡県中小企業振興センターや県産業・科学技術振興財団、県工業技術センターなど県の支援機関や中小企業基盤整備機構、県信用保証協会など外部の関係機関とも連携し、幅広い相談に対応していきたいとしている。
同施設イベントホールで開かれた記念式典で関市長は「関係機関との相互連携による支援機関が発足する。国や県とも連携しながら、市内中小企業の持続的な成長や課題解決につながる活動を積極的に展開していきたい」、大牟田商工会議所の板床定男会頭は「企業にとってはなくてはならない支援機関として全面的な支援を展開していきたい」とあいさつ、来賓であいさつした県商工部の道岡隆次長は「中小企業支援は県産業政策の1丁目1番地。県の各機関と連携し、市内の中小企業が抱える経営課題に寄り添った支援を展開していきたい」と祝辞を述べた。恒吉センター長は「どこに相談すれば分からないという悩みの解消からスタートしていきたい。待ちの姿勢ではなく、こちらから積極的にアプローチできる体制で運営していきたい」と運営にあたっての意気込みを述べた。