NEWS

工場稼働率低下などで中間赤字化 岡野バルブ製造


メンテ伸び売上高は2・7%増

発電所用バルブ製造の岡野バルブ製造㈱(北九州市門司区中野、岡野正紀社長)の17年11月中間期決算(16年12月〜17年5月)は、売上高が前年同期比2・7%増の34億1200万円、経常利益は1500万円の赤字(前年同期は8900万円の黒字)で、増収ながら中間赤字となった。

海外向け大型案件の一部が下期に繰り延べになった影響などで主力のバルブ事業は減収だったが、復興関連工事や原発の委託調査などを計上したメンテナンス事業が売り上げを伸ばし、全体の増収につなげた。一方、利益面ではバルブ生産量減少による工場稼働率の低下に加え、材料・部品価格の高騰に伴う製造コストの上昇が利益を圧迫。中間期は経常赤字となり、純利益も2200万円の赤字(前年同期は5700万円の黒字)となった。

通期の予想では、売上高は前期比11・2%増の83億4000万円、経常利益は同7・1%減の3億9000万円で増収減益を見込む。繰り延べになった案件の計上で売り上げは伸長すると見ており、それに伴い利益も黒字のラインまで改善すると予想しているが、「上期損失の影響もあり、利益面の回復は限定的な範囲に留まるのではないか」としている。

2017年7月18日発行