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工事遅れなどで売上高131億円 富士ピー・エス中間期


週刊経済2022年11月22日発行

通期では増収減益

プレストレストコンクリート(PC)工法を用いた土木、建築工事の㈱富士ピー・エス(福岡市中央区薬院1丁目、堤忠彦社長)の22年9月の中間連結決算は、売上高が131億2500万円(前期単体決算では前年同期133億1千万円)、経常利益は2億2800万円(同7億7800万円)となった(前期中から連結決算)。
前期からの繰越工事の一部大型工事で取付道路の作業遅れ、下部工の進捗遅れに伴う引渡遅れなどにより、同社施工部分の工程遅れが発生。また、海外の政情不安に起因する原油価格の上昇、供給不足などに伴う原材料価格の高騰、金融資本市場の変動、急激な円安を背景とした物価上昇による影響などの要因により、運搬費や鋼材価額が上昇しており、利益を圧迫。通期予想も下方修正した。四半期純利益は1億100万円(同5億9400万円)。前期の佐世保道路佐世保高架橋工事、大阪モノレールのPC軌道桁製作・架設工事など大型工事案件受注の反動減で、受注高は前期の連結値と比較して半分となる138億1300万円となった。
通期では売上高が前年同期比4・9%増の286億4千万円、経常利益は33・4%減の7億4千万円、当期純利益は40・0%減の4億6500万円の増収減益を見込む。