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工事繰り延べ発生で経常利益0円に 岡野バルブ製造
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最終利益は1億6500万円
発電所向けバルブ製造の岡野バルブ製造㈱(北九州市門司区中町、岡野正紀社長)の18年11月期連結決算は、売上高は前期比8・8%減の75億7700万円、経常利益は0円(前期は3億7900万円の黒字)で減収減益だった。
主力のバルブ事業は新設火力プラント向け案件や原子力発電所向け震災対策弁などが販売に寄与し、売上高は前期比2・1%増の49億8300万円と堅調だったが、メンテナンス事業では収益性の高い柏崎刈羽原子力発電所の工事が工期変更により繰り延べとなり、売上高は前期比24・2%減の25億9300万円と大幅減になり、連結減収につながった。また、利益面では前述の工事繰り延べに加え、原料価格の高騰や連結子会社における製造コストの上昇が影響し、営業収益は6700万円の赤字(前期は2億3400万円の黒字)となり、経常利益もちょうど0と厳しい決算となった。一方、国からの補償金3億5200万円を特別利益に計上し、当期純利益は前期比14・9%減の1億6500万円と最終黒字は確保した。
今期の見通しでは、繰り延べ案件に加えて新規プラント向け販売も増加を見込み、売上高は前期比11・1%増の84億2000万円を見込む一方、利益面については厳しく予想を立てており、1800万円の経常赤字、1300万円の最終赤字を見込んでいる。
2019年1月22日発行