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巣ごもり特需反動減などで減収減益 ピエトロ3月期
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週刊経済2022年5月31日発行
売上高は0・2%減の85億4千万円
東証プライム上場で食品製造・販売やレストラン事業を展開する㈱ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、高橋泰行社長)の2022年3月期連結決算は、売上高が前期比0・2%減の85億4千万円、営業利益が39・6%減の3億5300万円、経常利益が35・8%減の3億6900万円で減収減益となった。(同期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、その比較・分析においても遡及適用した後の数値)
食品事業での前期の新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり特需でのパスタ関連カテゴリー売り上げの反動減が大きく、レストラン事業の売り上げは時短営業や外出自粛などの制限解除後は徐々に回復に向かったものの減収となった。利益面では、テレビCMに頼らないマーケティング戦略への見直しで広告宣伝費が減少したものの、将来を見据えた人材投資や出店経費の増加、食用油などの主原料価格の高騰による仕入れコスト上昇などで減益となった。当期純利益は48・5%減の1億6500万円だった。
事業別に見ると、食品事業は育成中のスープカテゴリーや冷凍商品カテゴリー、海外・その他がそれぞれ二桁の伸びを示したが、第2の柱のパスタ関連カテゴリーの反動減が大きく、売上高が7・0%減の63億9500万円、セグメント利益が17・3%減の19億2千万円。レストラン事業は既存店の回復と5店舗(うちFC1店舗)の新規出店効果で売上高が31・4%増の19億8400万円となり、利益構造改革の成果も貢献し収益が改善し、セグメント損益が2億1700万円の損失(前期は3億2900万円の損失)となった。その他事業(本社ビル等の賃貸)は、前期に賃貸不動産を一部売却したことなどで、売上高が4・3%減の1億6千万円、セグメント利益が13・8%減の7700万円だった。
今期は食品事業では原材料価格高騰に対して価格改定と効率化で対応するとともに、レストラン事業では増収・4期ぶりの黒字化とコロナ前水準への回復を見込み、売上高が前期比2・5%増の101億2千万円、経常利益が9・6%増の6億3千万円と増収増益を見込んでいる。売上高が10・3%増の94億1600万円、経常利益が6・2%増の3億9200万円の増収増益を予想している。