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岩盤浴「カンスパ」事業を分社 福岡製缶 社長には吉田森昭・前福岡製缶代表取締役専務


 缶製造加工の福岡製缶株式会社(粕屋郡志免町別府字口之上、中林義将社長)は四月一日付で、岩盤浴「カンスパ」事業の子会社を設立した。
 これは本業との収益性を明確化するとともに、より専門性を追求して いくもの。吉田森昭代表取締役専務が福岡製缶の取締役を辞任した上で、新会社社長に就任した。岩盤浴「カンスパ」は昨年四月に福岡製缶本社敷地内にオープンしたが、同九月には営業利益が黒字化しており、新会社設立による専門性追求でさらに収益性の向上を目指す。
 新会社の名称は有限会社カンスパ。資本金は三百万円で、福岡製缶が一〇〇 %出資。スタッフは吉田社長と正社員一人のほか、アルバイト・パートを三人交代で配置する。
 カンスパの初年度の売上高は月商百六十万円~百八十万円で、年商は二千万円強だった。新会社では四月一日付で滋賀県のグリーンシステムが販売する家庭用の水処理機器の九州販売権を取得しており、店内での 販売のほか、代理店を募集する。カンスパでの集客増加を図るほか、付帯事業の拡大で今年度は月商二百万円以上を目指す。

 岩盤浴施設を1000万円かけリニューアル

 また同社は岩盤浴施設「カンスパ」を一千万円かけ改装し、四月十八 日リニューアルオープンした。
 同施設の客層は女性が八〇%を占めるが、これまでは浴室内は男女を簡易的に分けているだけだった。改装により、男女を分離(一部カップルで入れるゾーンも設ける)するほか、女性の更衣室を広げ、より女性が使いやすい施設にした。また浴室の内装も変更するほか、駐車可能台数も六台プラスの計十八台分とする。
 吉田社長は「女性が使いやすい施設にして、リピーターを増やしていきたい」と話している。
 同社は一九四五年七月創業、五一年四月設立、資本金一千二百万円。従業員は三十五人。金属板製十八リットル缶の製造を主力としており、〇三年 一月期売上高は十億四千八百万円。

2004.4.27 発行 週刊経済より