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山川町の廃校を起業家向け施設に みやま市


改装費3900万円

みやま市(松嶋盛人市長)は5月7日、廃校となった山川南部小学校(山川町重富)を3900万円かけて起業家向けの施設に改装した。
2016年の廃校後、市はグラウンド跡に生ごみから液肥を生成するバイオマスセンター「ルフラン」を開業。周辺は民家も多いことから、校舎はカフェや施設の学習室を設けるなどして地域住民の交流の場として活用していたが、さらなる地域活性化の一環として取り組む。場所は国道443号沿い、小萩公民館東側。校舎内には月額4860円で利用できるシェアオフィスのほか、特殊オーブンや食品乾燥機などの高機能調理器を備えた食品加工室を用意。加工室は1時間216円(冷暖房費別)で、原則午前8時半から午後5時の1日単位で利用できる。また、お試しでカフェの営業ができる「チャレンジカフェ」スペースを設けているほか、カウンターとテーブルを備える。日額108円で利用できる学生用勉強室もある。校舎に事務所を置く同市環境衛生課では「今回の取り組みを通じて、地域のにぎわい創出につなげていくとともに、バイオマスセンターの関心を高めるきっかけになれば」と話している。

2019年5月21日発行