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小郡市の福岡ロジテム専用物流施設が完成 プロロジスグループ


週刊経済2022年7月5日発行

延べ床面積・約2万7千㎡

米国に本社を置き、世界19カ国で物流不動産の所有、運営、開発などを展開するプロロジスグループ(=日本法人=東京都千代田区丸の内2丁目、山田御酒会長兼CEO)は6月23日、小郡市山隈に建設してきた大型物流施設「プロロジスパーク小郡」を完成、現地で完成を祝う式典を実施した。
同施設は、日本ロジテム㈱グループの福岡ロジテム㈱(宇美町、小林専司社長)専用の物流施設として昨年5月から工事を進めてきた。敷地面積は約3万1854㎡。鉄骨造り2階建てで延べ床面積は約2万3千㎡。荷物の搬入に必要なトラックバースは34台を整備、施設内には荷物用エレベーター2台、垂直搬送機3台を導入、トラックバースには大庇(おおひさし)を採用することで、荷捌き効率の向上、雨天時でも作業が行いやすい環境を整えた。また、倉庫内の一部は冷蔵倉庫対応となっているため、食品を含めた多様な荷物の輸配送拠点としても対応できるほか、敷地内には化粧品やアルコール類などの保管に適した危険物倉庫4棟を併設した。駐車場は乗用車140台に加え、17台のトラック待機場、トラックドライバー用のトイレなども整備している。そのほか、全館に人感センサー付きLED照明の採用、屋根面は約750キロワットシステムの太陽光発電の設置を予定するなど環境負荷軽減も進めていく。
現地で開かれた記念式典で、山田会長兼CEOは「世界では110棟目、九州では6棟目の施設となる。大分道筑後小郡インターや九州道鳥栖ジャンクションにも近く九州全域に対応できる福岡ロジテムのBTS型物流施設として完成することができた。機能面に加え、環境負荷軽減や雇用などにも優位な施設。九州では福岡、鳥栖に次ぐ九州の新たなマーケットとしての市場開拓となる」と話し、来賓で訪れた小郡市の加地良光市長は「世界的企業の物流施設が立地したことは本市の可能性、強みを実感することができた。市の活性化につながる企業誘致に引き続き力を入れていきたい」と話し、福岡ロジテムの小林社長は「使いやすい物流施設を作っていただいたことに感謝。プロロジスが整備した施設を使えば業績が伸びるというジンクスがある。引き続き前に前に進めていきたい」と述べた。