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小型半導体に姿勢推定AIエンジン搭載 ネクストシステム


週刊経済2021年12月14日発行

ドローンなどに組み込み可能に

ソフトウェア開発の㈱ネクストシステム(福岡市南区井尻3丁目、藤田義生社長)は11月30日、独自開発の姿勢推定AIエンジンをルネサスエレクトロニクス㈱(東京都江東区、柴田英利社長)の小型半導体に搭載し、異常検知のアプリケーションを開発した。
同社ではカメラ映像などから骨格情報を自動検出できる人工知能エンジンを開発している。AIエンジンの動作には膨大な計算処理が発生するためハイスペックなPCやサーバーに通信して処理するネットワーク環境が必要だった。小型半導体に搭載したことでデバイス側でAIエンジンが動作し、インターネットにつながずに姿勢情報をドローンや監視カメラなどに組み込むことが可能になる。今回は指定エリア内に体の部位が侵入した際にアラート通知できる「エリア内異常検知アプリケーション」を開発しており、今後IoT(モノのインターネット)機器への組み込みなどで応用を広げていく。同社は「小型で低消費電力でなければいけないような製品にも対応可能になった。大きなPCを積むわけにいかないドローンなどの機器に組み込むことができるようになり、災害時にドローンで人を検知するなどの応用ができると考えている」と話している。
同社は2002年8月設立。資本金8075万円。従業員数54人。