NEWS

  • 地域

小倉駅北口に11階建てホテル   JR九州都市開発


 九州旅客鉄道株式会社の子会社でホテル業のジェイアール九州都市開発株式会社(福岡市博多駅東1丁目、尾形光男社長)は来年秋、北九州市小倉北区浅野1丁目に11階建ての宿泊特化型ホテル「(仮称)JR九州ホテル小倉」を開業する。着工は今年8月予定
 新北九州空港の開港などで新たなビジネス需要が見込めることから開業するもの。土地を所有する財団法人鉄道弘済会(東京都千代田区)が建設し、JR九州が建物を借り上げ、同社に転貸する。総事業費は約10億円。全室シングルで、客室数は187室(予定)と同社最多となり、初年度は稼働率75%以上、売上高3億円を目指す。
 場所は小倉駅北口そばの北九州予備校小倉駅校の東隣り。敷地面積が969平方メートルで、延べ床面積が3904平方メートル。1階がエントランス、フロント、ロビーで、2階から上が客室となる。宿泊料金は5,000円台後半を想定しているが、客室など施設の詳細や料金などは現在検討中。
 同ホテルは同社にとって昨年10月開業のリゾートホテル「JRホテル屋久島」に次ぐ6店目。宿泊特化型に限ると04年3月開業の「JR九州ホテル熊本」以来の5店目。JR九州グループとしては小倉駅ビルに入居する「ステーションホテル小倉」に次ぐ北九州市内2店目で、旅館を含む全体では9店目。
 尾形社長は「1度泊まっていただいたら、“小倉ならここだ”と思ってもらえるホスピタリティを追求したい」と話している。
 同社は99年4月設立、同6月創業。資本金4億円。従業員54人。宿泊特化型ホテルを博多、長崎、鹿児島、熊本に展開し、昨年10月に初のリゾート型ホテルを屋久島に開業。売上高は06年3月期が前期比約12%増の13億1,500万円、今期は同約22%増の16億円を見込む。