NEWS
- 地域
専門用語の日本語変換電子辞書を発売 電子辞典 年間売り上げ計六千本を目指す
Tag:
電子書籍・辞典システム開発の株式会社電子辞典(福岡市中央区舞鶴一丁目、徳留豊社長)は三月十四日、電子辞典の新シリーズとして「有斐閣書法律法学用語」「南山堂医学用語」の二製品を皮切りに、専門用語の 日本語入力を快適にする「変換辞書シリーズ」を展開する。
専門用語をパソコンに入力する際の漢字変換をスムーズ化するもので、出版社からライセンス提供されたデータを元に、日本語変換ソフト用の追加辞書として開発した。第一弾は二製品のラインナップで、初年度の売上高は「有斐閣書法律法学用語」(価格六千三百円)で三千本、 「南山堂医学用語」(価格一万四千八百円)で三千本を目指す。
「有斐閣書法律法学用語」の収録語数は約六万語。六法全書などで知られる有斐閣の法律学全集・小六法の事項索引、その他の体系書から主要語い約五万語を抽出したほか、長年の出版活動で蓄積された汎用的かつ実用的用語を加えて収録している。六法全書の法令略語と正式名称を 収録し、略語入力でも正式名称に変換できる。企業の法務担当者や研究者などをターゲットにしている。
「南山堂医学用語」の収録語数は約十五万語。医学英和辞典の草分けといわれる「南山堂医学英和大辞典」の最新十一版に掲載された用語を基本に、汎用の医学用語を選定して収録している。医学・医療関係者向 けのソフトで、病名や症状などを的確に変換するだけでなく、英訳を付加した変換も可能で、簡易翻訳ソフトとして代用できる。
同社は、二〇〇二年三月に株式会社システムソフトで電子書籍・辞典システム開発に携わっていたスタッフが設立、資本金二千五百万円、従業員数四人、決算期は二月。
2003.02.25 発行 週刊経済より