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宿泊施設の稼働指数、コロナ禍前の同月上回る 九州運輸局


週刊経済2022年11月8日発行

コロナ禍以降で初めて

九州運輸局(福岡市博多区博多駅東、鈴木史朗局長)は11月1日、「新型コロナウイルス感染症による九州の公共交通事業者・観光事業者への影響」の9月分を公表。九州の宿泊施設の稼働指数が、コロナ禍前(19年9月)の水準を上回ったことを明らかにした。
稼働指数は稼働状況が良い場合は上昇し、悪い場合は0に近づく指標で、九州経済調査協会が調査した。9月の稼働指数は59・6で、19年9月の46・1を上回った。19年以前の水準を上回ったのは今回が初めて。通常、9月は夏休み期間に比べ宿泊需要が落ち込む時期だが、コロナ禍の「第7波」の影響が落ち着きを見せたことに加え、県民割等の観光需要喚起策の継続や西九州新幹線の開業などのプラス要因が、宿泊需要を押し上げた。当月の全国平均は51・6。県別に見ると、佐賀県が71・7と最も高く、長崎70・8、宮崎70・3と続いた。最も低いのは福岡県で49・3だったが、同県の19年9月の水準(43・5)は上回った。