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家電電力監視とAI活用で高齢者サポート実証試験 ウェルモ
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東電の送配電事業会社などと共同で
介護事業者向けシステム開発の㈱ウェルモ(福岡市博多区博多駅東1丁目、鹿野佑介社長)は12月18日、関東、山梨、静岡地区で送配電事業を手掛ける東京電力パワーグリッド㈱(東京都千代田区内幸町1丁目、金子禎則社長)と、各種センサーの販売やシステム企画・開発業㈱エナジーゲートウェイ(東京都港区新橋3丁目、林博之社長)と共同で、家電電力のモニタリングとAI活用による高齢者サポート実証実験を開始している。
高齢者住宅を対象に各家電製品の電力使用状況をリアルタイムにモニタリングし、宅内の生活状況を推定するとともに、高齢者の見守りサービスやケアプラン作成補助のために取り組んでいるもの。東京電力パワーグリッドとエナジーゲートウェイが家電製品別の電力使用状況を分析し、その結果をもとに居住者の生活リズムなどを推定する。一方ウェルモでは要介護者や要支援者など支援が必要な高齢者宅の生活リズム情報を収集し、ケアプランアシスタント(※)情報と融合してAI処理後、最適なケアプランの作成補助をしていく。対象家庭の高齢者が普段と異なる行動を起こした場合、それを検知して関係者に通知する見守りサービスも可能で、その有効性検証も合わせて取り組む。実証実験期間は今年度上期までの予定で、3社では「2020年度から在宅ケアや介護予防サービス領域での事業展開を目指していく」と話している。
同社は2013年4月設立。資本金5億7000万円、従業員49人。提供サービス「ミルモ」は居宅介護支援事業所・地域包括支援センター向けに介護保険内外のサービスの検索・登録・管理機能を設けたWebシステム。検索カテゴリーとキーワードから、利用者に適した支援やサービスを検索でき、Webサイト、専用タブレットと冊子などで閲覧が可能。
※自然言語処理を活用し、専門知識や過去のケアプランデータを学習したAIアシスタント。
2019年1月29日発行