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家庭向けフローズンミル事業を強化 ロイヤルHD
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内食市場に参入
ロイヤルHD(福岡市博多区那珂3丁目、黒須康宏社長)は、今後家庭向けフローズンミールブランド「ロイヤルデリ」の展開を強化する。 高齢化や単身世帯の増加、女性の社会進出など生活習慣が多様化する中、「自社セントラルキッチンで調理したレストランクオリティの味を家庭でも楽しめるように」(黒須社長)と、食品事業で培ったノウハウで内食市場に参入し、新たな収益基盤の確立を目指す。 すでに都内では専門店での販売をスタートしているほか、福岡でもグループが運営する天神地下街内のベーカリーカフェ「アペティートカフェメトロ」や博多駅マイング内の「アペティートカフェ」で、2月19日から専用ショーケースを設置。スープ、ショートパスタ、カレー、ドリア、ハンバーグ、煮込みなど、温めるだけで食べられる料理20品目以上(店舗によって取扱い品目数は異なる)を250円~780円(税込)の価格帯で販売している。今後は順次取扱店舗を増やし、10年間で100億円の売り上げを目指す。
12月期決算は2期連続の増収減益に
また同社の2019年12月期連結決算は、売上高が前期比2・1%増の1405億7800万円、経常利益が同19・5%減の46億3900万円で2期連続の増収減益となった。 外食事業やホテル事業の継続的な出店のほか、機内食事業も各拠点の売り上げが順調に推移したことで売上高は過去最高を更新した。しかし外食事業の減価償却費や開業費用の増加に加え、消費増税による個人消費の伸び悩みや競争環境の激化による各種施策に伴う費用を先行して計上したことで、営業利益は同18・6%減の46億4800万円、純利益は同31・1%減の19億2300万円となった。 今期は新型コロナウィルス感染症の就航拡大がホテル、機内食、空港ターミナル内店舗などの事業に影響を及ぼし始めている現況に鑑み、売上高が1390億円(同2・9%減)、経常利益が6億円(64・0%減)の減収減益を見込んでいる。
2020年3月3日発行