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家庭、事務所向け天然水宅配事業部を開設   西久大運輸倉庫   初年度販売目標は給水器2,000台


 貨物運送、倉庫業の西久大運輸倉庫株式会社(福岡市東区多の津2丁目、彌永忠社長)は、4月1日付でハワイ産天然水の宅配事業を手がけるハワイウォーター事業部を新設した。
 これは3月に天然水「メネフネウォーター」の日本総輸入元・メネフネウォータージャパン(神奈川県川崎市)の九州総代理店になったもの。ハワイウォーター事業部は本社、商事部(うきは市吉井町)に拠点を置き、ハワイ・オアフ島の天然水「ハワイウォーター」を九州各県の一般家庭、オフィス、建設現場などに配送する。拠点のない県への宅配は配送中のトラックを用いる。5月からは子会社の豊後通運株式会社(大分県杵築市)で宅配を開始し、将来的には南九州支店(鹿児島県霧島市)でも取り扱う。当面の販売目標は専用ディスペンサー(自動給水器)1,000台で、07年3月中までに2,000台を目指す。今後貨物運送、倉庫業に続く事業として注力していく。
 利用料金は専用ディスペンサーのレンタルが月額2,100円(税込)、買い取りは4万2,000円。ハワイウォーターのボトル(18・9リットル)は2,730円(税込)となっている。ハワイウォーターは水の分子が極めて小さいため体内吸収率がよく、味に影響を与えるミネラル分が少ないのが特徴という。

 JR久留米駅内の営業所を同鳥栖貨物ターミナル駅内に移転

 また同社は、3月18日に久留米市城南町のJR久留米駅構内の「久留米通運営業所」を、佐賀県鳥栖市のJR鳥栖貨物ターミナル駅構内に移転した。
 これは九州新幹線の建設に伴い、同久留米駅の貨物機能が、同日に開業した「鳥栖貨物ターミナル駅」に統合されたことによるもの。これに伴い、営業所名も「鳥栖通運営業所」へ改称した。
 「鳥栖通運営業所」は鉄骨造2階建てで、延床面積は162平方メートル。スタッフ数は13人。鳥栖貨物ターミナル駅は31フィートの大型コンテナの荷役が可能で、着発線荷役(列車の発着とコンテナの積み下ろしが同じホームでできること)による列車の発着時間と荷役時間のロスの少ない全国で27番目のE&S駅。永瀬孝明常務は「鳥栖ターミナル駅からは東京、名古屋方面への直通列車が運行し、近くには九州自動車道鳥栖ICがあるなど当社が推進しているモーダルシフト(トラック輸送から大量輸送が可能な鉄道・船舶などへ転換すること)に大変適している。ユーザーの利便性も高まるので、さらに満足してもらえる提案をしたい」と話している。
 同社は1917年(大正6年)設立、97年から現社名。資本金は3億2,000万円。