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宮若市四郎丸に新工場を建設  東京都のタニコー    九州福岡工場の隣接用地を取得


 業務用厨房機器メーカーのタニコー株式会社(東京都品川区、谷口秀一社長)はこのほど、宮若市四郎丸に工場用地を取得し、新たに工場を建設することがわかった。
 取得用地面積は7196平方mで、9月1日から造成工事を始めている。場所は、現在稼働している同市四郎丸の「九州福岡工場」隣接地。建屋は15年3月から4月に着工し、15年度中の完成を予定している。
 自社製品である業務用厨房機器の生産力増強を目的に建設する同工場は、電気やガスを使用した厨房機器製品の組み立て工場として、県内で初めて建設する。また、同工場は同社の関連会社、株式会社タニコーテック(福井県大野市、高柳一則社長)が運営する。同関連会社は、タニコー製品の製造工場を福井県に3工場、福岡県宮若市に1工場展開している。
 タニコーテック九州福岡工場の田村圭一郎工場長は、「現在、全国12カ所で工場を稼働しているが、さらなる生産力増強を目指し、新工場の建設計画が決定した。また、リスク分散の視点から検討した結果、新たに電気、ガス製品専用の製造工場を建設することとなった」と話している。同工場は1988年に第1期工事が完成、89年に第2期完成、96年に九州流通センターを開設している
 タニコー株式会社は1946年創業、64年設立。資本金は5億2000万円。13年3月期の売上高は443億5500万円。従業員数は約1500人。札幌や仙台、東京、名古屋、大阪、福岡など全国に約90カ所の営業所を設置するほか、福島県を中心に、北海道や神奈川県に厨房機器の製造工場を展開している。