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宮若市とAI開発やまちづくりに関する連携協定  トライアルHD


投資額は約50億円

スーパーセンターなどを展開する㈱トライアルホールディングス(福岡市東区多の津1丁目、亀田晃一社長)は9月18日、宮若市(有吉哲信市長)とAI開発拠点やまちづくりに関する連携協定を締結した。総投資額は約50億円(同社35億円、同市15億円)。
店舗数が多い筑豊エリアにAIの開発拠点を置くことで、開発スピードを加速させるほか、地方創生の一環としてまちづくりにも取り組む。プロジェクト名は「リモートワークタウンムスブ宮若」。芹田大谷交差点北側の旧宮田西小学校・中学校(同市芹田)を改装し、同社グループのAI技術開発拠点を開設するほか、近くの幼稚園跡地に社員寮(126戸)も建設する。開発拠点は来年6月末、社員寮は同年4月末完成予定。
並行して、農産直売所と連携したレストランや宿泊施設、ファッションに関する発信基地などの開発を計画。いずれも廃校となった小学校の体育館や古民家、商業施設などを活用する。来年4月から6月にかけて順次完成予定。コロナ禍で新しい働き方が広がる中、魅力ある街づくりを通じてリモートワーカーなどの移住につなげていく考え。亀田社長は会見で「コロナ禍でエリアにこだわる必要がなくなった今、新しい働き方、暮らし方のモデルタウンとして世界に発信していきたい」と話している。
同社は2015年9月設立。資本金1億円。2020年3月期売上高は4853億円。

2020年9月29日発行