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宮崎県内4カ所でIoT活用の実証実験 QTnet


LPWAネットワークを活用

九州電力グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は3月7日、宮崎県内の4カ所でIoT技術を活用した実証実験を開始すると発表した。
同社は産学金官で構成する「宮崎県IoT推進ラボ」の取り組みに参画し、同県内のIoT化推進に向けたプロジェクトを検討してきた。今回、宮崎県をはじめ各自治体や同県内外の大学・企業の協力のもとLPWAネットワークを活用した4事例の実証実験を行うことで、同県内の産業・社会インフラなどの生産性・利便性向上を目指す。
LPWAとは「Low Power Wide Area」の略称で、携帯電話システムと比べて低速ではあるものの、低消費電力かつ広域通信が可能な技術の総称。今回行う実証実験は①日南市でのIoT機器内蔵のセンサーを設置した坂元棚田での稲作環境データ収集②串間市でのGPSセンサー内蔵の端末を用いた高齢者見守りサービス③宮崎市でのGPSセンサーを装着したバス運行状況サービス④東臼杵郡椎葉村でのIoT機器内蔵の水位測定センサーによるチョウザメ養殖場管理サービスの4事例。
同社では「IoT技術を用いたソリューションは拡がりを見せているものの、現場での導入にはさまざまな課題がある。当社ではそのような課題解決に応えるとともに、顧客のIoT導入の際に力添えになれるよう取り組んでいく」と話している。

2018年3月27日発行