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宮崎県の木質バイオマス発電会社を子会社化 九電工


週刊経済2022年5月24日発行

4月1日付

㈱九電工(福岡市南区那の川1丁目、佐藤尚文社長)は4月1日、宮崎県霧島市の木質バイオマス発電、霧島木質発電㈱の株式95%を取得し、子会社化した。筆頭株主としての木質バイオマス発電事業は初。
九電工は2012年から太陽光発電など再生可能エネルギー事業に取り組んでおり、宮崎県での木質バイオマス発電事業も共同運営で実績(発電所2基、木質チップ製造会社1社)があることから、霧島木質発電の旧株主の意向を受けて株式を取得したもの。社長には岸田勇次郎九電工執行役員が就いた。
霧島木質発電の発電所は発電出力5750kWで約4900kW(約1万世帯分)を売電、100%子会社の霧島木質燃料㈱が供給する年間約7万2千tの木質チップ燃料を使っており、両社の従業員を継続雇用している。今後の設備投資等は未定だが、九電工では地産地消型の中小型バイオマス発電事業に力を入れ、数年後には東北地方への進出も検討しているという。
霧島木質発電は2013年設立、資本金3億円で22年3月期の売上高は約12億6千万円、従業員数は22人。霧島木質燃料は13年設立、資本金1千万円、22年3月期の売上高は約7億8千万円、従業員数は19人。