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宮崎の測量・保障コンサルティング会社を子会社 クアンド


週刊経済2025年2月19日発行号

地方建設業の改革のモデルに

建設、製造現場などの現場特化型ビデオ通話アプリを展開する㈱クアンド(北九州市八幡東区枝光2丁目、下岡純一郎社長)は12月25日、測量・保障コンサルティングを手掛ける㈱南都技研(宮崎市祇園2丁目、多田佳充社長)を子会社化した。

DXやM&Aを通じた地方建設業の改革や人手不足解消のモデル構築を目指すクアンドと、後継者不足で事業承継に課題があった南都技研の狙いが一致した。社長は当分多田社長が務め、数年後にクアンドの人員に交代する。クアンドが目指すモデルケースでは、同社が展開するDXツール「シンクリモート」などを組み合わせて生産性を向上しデジタルデータで技術を蓄積。多様な労働力を確保、育成し次世代人材への技術継承、事業を存続し地方活性化を図る。クアンドの下岡社長は「『眠れる力を、進化の力に、変えていく』をパーパスに掲げる当社にとって、南都技研が持つ信頼や実績、それらを積み上げてきた人の資産は、大きく進化する力を秘めた原石だと感じている。歴史ある建設関連会社とIT・スタートアップが融合することで、新たな建設業の形を九州から生み出していきたい」と話している。