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宮城県で寒冷地のEVバス導入拡大の実証実験 EVモーターズ・ジャパンなど4社


週刊経済2024年5月8日発行号

走行、充電データなど収集

バスやトラックなど商用電気自動車の開発、製造、販売に携わる㈱EVモーターズ・ジャパン(北九州市若松区白山1丁目、佐藤裕之社長)など4社は、3月22日から宮城県で寒冷地におけるEVバス導入拡大の実証実験を開始した。
車内暖房で電池の消費量が増加し、航続可能距離が短縮する冬季のEVバス運行時の課題を解決するため、走行時のエネルギー効率が良く寒冷地に強いEVバス開発につなげる。同社と宮城交通㈱(仙台市泉区、青沼正喜社長)、東北電力㈱(同市青葉区、樋口康二郎社長)、Eneliver㈱(東京都新宿区、中島彬匡社長、以下エネリバー)が共同で実施。東北電力が実証事業の統括や最適な料金プランの提案を担い、宮城交通はEVバスの運行含めた実証フィールドの提供や、走行、充電データの収集などを行う。また、EVモーターズ社は走行、充電に関する各種データの収集、解析、およびエネリバーとの通信試験、エネリバーは通信試験に加え、エネルギーマネジメントシステムを提供する。EVモーターズ・ジャパンでは「効率的なエネルギーマネジメントの仕組みを構築することで、寒冷地での導入台数を拡大し、快適な移動の実現と脱炭素化を推進したい」と話している。