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実習船「海邦丸」の多目的利用に関する連携協定 NTTドコモ九州支社と沖縄水産高校


週刊経済2022年4月5日発行

 ㈱NTTドコモ九州支社(福岡市中央区渡辺通2丁目、齋藤武執行役員支社長)と沖縄県立沖縄水産高等学校(沖縄県糸満市、福地修校長)は3月22日、実習船「海邦丸」の多目的利用推進に関する連携協定を結んだ。
沖縄水産高校は「海邦丸」(499総トン、最大搭載人員75人)による長期間の航海実習を通して海技士を育成するとともに、災害など有事の際に救援物資の輸送や通信網の補助活動などに活用したいと考えていた。一方、ドコモは災害に強い通信ネットワークの構築や可搬型の臨時基地局設備の配備、無料充電サービスなど地域の防災力強化、地域住民の安全の確保に向けて取り組んでいる。
今回、輸送機能、発電機能など船舶が持つ高いポテンシャルを活かし、災害時通信確保の取り組みなど「海邦丸」の新たな活用方法の創出をめざして、相互に協力して取り組みを進めていくことに合意し連携協定を締結した。連携事項は船上基地局の運用による災害時通信の確保など、自然災害その他有事における「海邦丸」の有効活用。活用イメージとしては、海上に錨泊した船舶上に設置した基地局(船上基地局)から沿岸部の陸上に向けて電波発射することで、災害によってサービス中断した地域のエリア復旧をして災害時通信の確保を図る。