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実演教示パッケージ型ロボット製品を販売 安川電機
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週刊経済2022年11月29日発行
動きを数値化、プログラム自動生成
モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小笠原浩代表取締役会長兼社長)は11月15日、人の動き(実演)を直接ロボットに教え込むこと(教示)が可能な実演教示パッケージ型のロボット製品「モートマンクラフト」を販売した。
各種生産現場における3K職場の敬遠や少子化による人手不足を背景に、熟練を要する微妙な力加減や複雑な動きの作業工程をロボット化。さらなる生産性および競争力向上に向けた産業用ロボットの活用を提案するもの。同パッケージの主な用途は、金属食器や包丁・ハサミなどの刃物、水回りなどの金具部品、自動車部品、時計フレームなどの研磨ワーク。特に、樹脂や金属面の研磨など特定の工程については、高いスキルを有する熟練作業者に支えられている現状があり、「今後、現場で高齢化が進み、後継者不足からの技能伝承や人材育成に費やす時間や費用負担などの問題も顕著化している」(同社ロボット事業部)としている。
同製品では、人の動きをセンシング(センサーと呼ばれる感知器などを使用し、さまざまな情報を計測して数値化する技術)する専用教示デバイスを用いて位置情報や力覚情報を取り込んで数値化し、プログラムを自動生成。専用教示デバイスを使用した実演による教示であれば、研磨のようなワークの曲面形状に合わせた3次元的な軌道と力加減を短時間で容易にプログラム化することが可能という。