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定昇相当分込みの賃上げ額は約6千円増の1万6936円 連合福岡


週刊経済2024年4月17日発行号

賃上げ率は前年比2・05ポイント増の5・98%

連合福岡(福岡市博多区店屋町、藤田桂三会長)は4月8日、今春春闘(春季生活闘争)の第3回回答集計結果を発表した。
定期昇給分を含めた平均賃金方式で、4月2日までに会社側から回答があった58組合の賃上げ額は前年比6163円増の1万6936円、賃上げ率は前年比2・05ポイント増の5・98%といずれも前年を上回った。規模別では300人以上の35組合は賃上げ額が6288円増と1万7304円。300人未満の中小労組23組合の賃上げ額は同3723円増の1万1148円、賃上げ率は同1・55ポイント増の4・64%で、現在の集計となった2015年以来、最も高い水準だった。
また、ベースアップが明確に分かる組合の賃上げ額は、前年比7396円増の1万3107円、賃上げ率は同2・46ポイント増の4・61%。300人以上の32組合では賃上げ額が同7371円増の1万3247円、賃上げ率は同2・44ポイント増の4・65%、300人未満の15組合は賃上げ額が5375円の9351円、賃上げ率は同1・78ポイント増の3・24%と3月25日発表の第2回集計結果を上回り、15年以来最高だった。
小林数喜副事務局長は「賃上げの必要性や方向性は労使ともに方向性が一致している流れ。特に300人以下の中小労組では第2回集計結果を上回っており、賃上げの流れは中小にも広がりつつある。この流れを今後交渉・回答を引き出していく組合や組合がない労働者、企業へ波及できるよう情報発信などに努めていきたい」としている。