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宗像市でAI活用型オンデマンドバスを導入 ネクスト・モビリティ


全国展開以降2例目

西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、倉富純男社長)と三菱商事㈱(東京都千代田区丸の内、垣内威彦社長)が共同出資するネクスト・モビリティ㈱(同区博多駅前2丁目、田中昭彦社長)は、3月からAI活用型オンデマンドバス「のるーと」を宗像市で導入する。20年6月から全国展開しており、長野県塩尻市に続き2例目。
「のるーと」は専用アプリや電話で利用者からの乗降予約を受け付け、リクエストに応じて適宜ルートを設定しながら走行する。AIが利用データを蓄積・学習することで、待ち時間や乗車時間の短縮などの利便性向上につながることが特徴。今回の実証エリアは日の里地区で、同地区の路線バスが利用者減や運転手不足により21年4月から廃止されることを受け、代替交通手段確保のため導入・実証運行を決定した。20年8月に西鉄とネクスト・モビリティ、同市の3者で「宗像市における持続可能な公共交通体系の構築に向けた研究に関する協定書」を締結しており、市が主体として実証に取り組む。車両は定員8人で、市内のタクシー会社・新星交通㈲、宗像西鉄タクシー㈱の2社が運行。平日は2台、土日・祝日は1台を運行し、同地区内を中心に65カ所の乗降場所を設定する。実証運行の期間は23年3月31日まで。
市交通対策課では「従来のバスと比べ、住宅地など乗り入れが困難だったエリアでの乗降場所を数多く設定でき、乗降地点までの歩く距離が短くなる。まずは2年間の実証を経て、その後についても検討していきたい」と話している。

2020年12月29日発行