NEWS

完成工事高は4・4%増の593億円 西部電気工業3月期


週刊経済2021年6月22日発行

通信キャリア事業、ソリューション事業が堅調

情報通信エンジニアリングの西部電気工業㈱(福岡市博多区博多駅東3丁目、熊本敏彦社長)の2021年3月期の連結決算は、売上高にあたる完成工事高が前期比4・4%増の593億9800万円、経常利益が42・0%増の34億6500万円で増収増益だった。
売上高をセグメント別に見ると、主要事業であるNTTグループやNCC向けの通信キャリア事業が、固定通信分野で光回線工事等が堅調に推移したほか、高度無線環境整備推進事業に伴う光開局工事、豪雨災害や九州地区に接近した台風災害の復旧工事などにより379億円(10・2%増)と順調だった。一方、自治体や官公庁、民間企業向けの各種通信工事業(通信キャリア事業以外の通信設備工事業)や電気・空調設備工事、都市土木工事などの都市インフラ事業は115億円(20・7%減)に。システムソリューション事業はGIGAスクール案件や自治体からの防災行政無線更改工事の大型案件を受注したほか、高速道路交通システム関連工事などに取り組み99億円(26・9%増)と大きく伸びた。この結果、収益面でも経常利益が42・0%増、当期純利益も79・2%増の27億8千万円だった。