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宅配ピザ展開のポケットフーズを子会社化 新出光


週刊経済2022年1月25日発行

中食市場・デリバリー業界に進出

石油製品販売大手の㈱新出光(福岡市博多区上呉服町、出光泰典社長兼グループCEO)は、12月28日付で宅配ピザチェーン「ピザポケット」を展開するポケットフーズ㈱(同区博多駅南1丁目、安居弘晃社長)の全株式を取得し、完全子会社化した。
新出光を中核とするイデックスグループでは4分野6事業での成長を図っており、今回はライフ分野・食と暮らし事業の強化を図る一環。M&Aでポケットフーズは同グループ内の資産を活用した出店強化が可能となる。一方、同グループでは、コロナ禍で拡大基調が続く中食市場やデリバリー業界といった新しい領域への進出で、これまでにない「個人宅」という顧客接点を生かし、新たなサービス提供や食と暮らし事業のさらなる拡大につなげる方針。
ポケットフーズは1987年12月創業、88年9月設立。資本金5千万円。従業員31人。主力のピザポケット事業では、九州を中心に直営・FC合わせ61店舗(うち直営10店舗)を展開。2021年3月期の売上高は15億9千万円。
同グループでは08年に石油依存からの脱却を図るプロジェクトを始動し、非石油事業を着々と強化。19年度からの現中期経営計画では事業領域をドライブ、エネルギー、オフィス、ライフの4分野、石油、自動車、電力、オフィス、食と暮らし、不動産の6事業と定め、グループの成長戦略を加速している。