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姪浜駅南1丁目に24時間無人クリーニング店 龍クリーニング


週刊経済2022年12月6日発行

特許取得の無人店舗システム

クリーニング事業の㈱龍クリーニング(大牟田市唐船、龍大次郎社長)は11月7日、福岡市西区姪浜駅南1丁目に24時間無人営業のクリーニング店をオープンした。同社初業態。
フランチャイズ店オーナーの高齢化による閉店や人手不足、人件費拡大に伴う利益率低下などの課題から、無人店舗の出店を約7年前から企画していたが、独自開発し、特許を取得した無人システムでオープンした。今後、同業態の展開を福岡市内で10~15店舗目指していく。店名は「龍洗濯室」。場所は姪浜中央公園近くの「入江ビル」1階で、店舗面積は約50㎡。衣類を入れた専用のランドリーバッグをボックスに投入すると、数日後に指定のロッカーで受け取ることができる。24時間完全無人でありながら、衣類が誰のものか、入店者は顧客であるかどうかなどを判別するために、会員制・月額定額制を採用しセキュリティを厳重に整備。会員カードがなければ入れない扉や、遠隔操作で開け閉めできるなどの機能を備えた。料金プランは6種類で、シャツ・ブラウス・カットソーのプランでは月10枚まで5500円(税込み)。来年3月までに会員数300人で客単価5千円、月商150万円を目標としている。
龍社長は「世の中になかった業態であるため、まずは無料キャンペーンで試しに使っていただきたい。利用者の声を聞きながらより良いシステムを育てていきたい」と話している。
龍社長は大牟田市出身。1975年4月25日生まれの47歳。熊本学園大学商学部卒。趣味は釣り。
同社は1978年1月設立。資本金300万円。これまで福岡県南部や熊本県において「龍クリーニング」の有人店舗を展開してきた。技術力向上に注力しており、国家資格のクリーニング師が14人在籍。従業員50人(パートなど含む)。