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女性活躍推進で福岡労働局長優良賞  新出光    管理職・営業職への登用推進


 石油製品販売大手の株式会社新出光(福岡市博多区上呉服町、出光泰典社長)は9月、厚生労働省の2014年度「均等・両立推進企業表彰」の均等推進企業部門で「福岡労働局長優良賞」を受賞した。
 均等推進企業表彰は、1999年から厚労省が推進する「女性労働者の能力発揮を促進するための積極的取組(ポジティブ・アクション)」について他の模範となる企業を表彰する制度。今年度の都道府県労働局長優良賞は県内では同社のみ。同社にとっては初の受賞。 同社では13年度からスタートした中期経営計画で「女性総合職の積極採用・活用促進」を掲げ、人事総務部の部門計画で「管理職・営業職への登用」に取り組んでいる。具体的には、採用拡大面では、新入社員に占める女性総合職の割合を50%とする数値目標を設定。コース別雇用設定を見直し、転居を要する転勤のない「地域総合職」を新設し、総合職・限定職・地域総合職の3コース採用とした。
職域拡大面では、営業担当の女性社員増加に向け、年度ごとの配置目標人数を設定。入社後すぐに配属せずに、本社研修で3カ月間営業知識・スキルを習得後に、各拠点へ配属した。併せて、女性営業担当者向けの通信教育講座を新たに導入し、職域拡大と定着を図っている。また、管理職への登用面では、課長以上の管理職に女性社員を登用する目標を設定。昇進・昇格基準を明確にした人事制度マニュアルも制定した。なお、同社では今年4月に女性管理職2人が誕生している。