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女性向け作業用手袋を発売 東和コーポレーション


強度と柔らかさを確保

産業用ゴム手袋大手の㈱東和コーポレーション(久留米市津福町、渡辺聡社長)は8月7日、作業場で働く女性のための作業用手袋を発売した。
商品名は「Active女子」。近年、土木・建設業界で働く女性が増加傾向にあることからそのニーズに着目、福岡県工業技術センター(筑紫野市)と㈱久留米リサーチパーク(久留米市)に技術支援を依頼し、強さと柔らかさの両方を備えた「新ハイブリッドゴム」を開発した。通常、油を使うハードな作業には、油や摩耗に強いニトリルゴムをコーティングした手袋が適しているが、天然ゴムに比べると手触りが硬いため、フィット感が低くなり、女性には扱いにくい素材になるという。従来の技術では素材の手触りを柔らかくしようとすると反対に強度が落ちるのが課題だったが、共同開発による天然ゴムの配合比率で、油や摩耗に負けない強度に加え、柔らかさも保つことができた。さらに、悪臭の元となる菌の繁殖を抑えるサニタイズ抗菌抑臭加工で臭いをおさえた。材質はニトリルゴム、天然ゴム、ナイロン、ポリウレタン。手の小さな女性向けにXSサイズも用意した。カラーは明るさを重視しローズピンク、ターコイズ、バイオレットの3色展開。価格は498円(税抜)。バングラデシュの自社工場で生産する。同社では「現場で働く女性の悩みに答えた製品開発に注力したい」と話している。

2018年8月28日発行