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女性向けに個別防犯対策マニュアルを作成 サクラ探偵社 初年度3000万円の売上見込む
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防犯グッズ販売業のメース・ディフェンスサービス株式会社(福岡市中央区赤坂一丁目、相崎正和社長)の関連会社で、各種調査業務請負業の有限会社サクラ探偵社(同)は、九月から女性向けにオリジナル防犯対策マニュアルを作成するサービス「あなただけの防犯マニュアル」事業を開始する。
ストーカーなどの犯罪増加を背景に、依頼主に合った防犯対策マニュアルを提供することで、犯罪抑止、および危機意識向上を促進、同時に個人層の顧客拡大を図る。今後はタクシーや女性客を対象とした店舗に、同サービスの告知チラシを配布するなどして普及活動を展開。初年度は同事業で三千万円の売り上げを見込んでいる。
同事業は、依頼主の通勤・通学ルートを基に、数区間ごとに人足・住居・照明設置状況などの地区環境を調査・分析。区間別に犯罪が発生する可能性の高い場所や、適正な避難場所(店舗、施設)・通勤ルートなどを割り出し、写真・図式入りで報告書を作成することで、主に徒歩時における防犯対策の参考にしてもらうというもの。料金は調査料、マニュアル作成料込みで九万円となっている。
相崎社長は「防犯グッズ販売業のメース・デイフェンスサービスとの連携も密に図ることで、他社にない効果的な防犯対策をアドバイスすることが可能」と話している。
中小企業経営革新支援法の承認を取得
また同社は七月三十日、「あなただけの防犯マニュアル」事業で福岡県の中小企業経営革新支援法の認可を受けた。
同承認は国、または各都道府県が中小企業の事業支援の一環として、中小企業が新たに取り組む事業プラン「経営革新計画」に対し、その新規性や将来性を判断し承認するもの。私立探偵業者での承認は全国初という。
同社は七月十二日付で「あなただけの防犯マニュアルの開発・研究・ 製作」を新役務として県に申請。従来の公共施設や企業、テナント建物を対象とした防犯マニュアルとは違い、特定の個人に限定された防犯マニュアルを、実地調査による状況・分析と、一般的な統計データを参考資料に加えて作成するサービスが、全国初のサービスとして認可された。
相崎社長は「従来の探偵業者とは一線を画す意義のある認可と思っている。今後も付加価値ある事業展開で地域社会に貢献していきたい」と話している。
同社は一九九二年五月創業、九六年五月設立、資本金は三百万円、〇三年十一月期の売上高は六千二百八十五万円、従業員数は三人。
相崎社長は六八年十月二十四日生まれの三十五歳、直方市出身、筑豊高校商業科卒、趣味は家族サービス。
2004.8.24 発行 週刊経済より