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太宰府市の小中不登校児童を受け入れ 筑紫女学園大学


市教委と連携

筑紫女学園大学(太宰府市、中川正法学長)は太宰府市教育委員会と連携し、6月から、市内の小中学校不登校児童を受け入れ学習支援事業を開始する。
不登校児童生徒の増加が全国的な課題となっており、同様の課題をもつ太宰府市の取り組みに参画することで、同大学では地域の課題解決への貢献を目指すとともに、子どもたちと学生の成長と学びの場を創出していく。「太宰府市不登校児童生徒の居場所づくり事業」の一つとして、大学内の空き教室を利用して居場所をつくり、子どもたちの自信とエネルギー回復を目指した「キャンパス・スマイル」の取り組みを実施する。
同大学にはスクールソーシャルワーカーなど福祉分野の専門職を目指す学生も多く、大学の認定を受けたボランティアの学生「スマイル・サポーター」が児童に付き添い、週に1~3回、2週間に1回など、子どもの意思を尊重しながら、利用スペースをつくっていく。1回の活動時間は約1時間半。それ以上の時間、もしくは緊張して疲れてしまう場合は短時間(30分)から始めることもできる。希望すれば学習支援を実施するが、ボードゲームやトランプ、手芸、運動などリラックスできる活動から開始する。市教委に活動報告を提出することで小中学校の出席日数にも反映させるという。同大学では5月、「スマイル・サポーター」の養成講座を開いており、学生63人が参加。市教委や大学担当者から不登校の心構え、コミュニケーション技法など基礎を受け、3回の講座で認定を受ける。
同大学では「社会の課題に向き合い、大学の在り方を考えながら諸問題に取り組んでいきたい」と話している。

2019年6月18日発行