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天神経営に1500万円の事業承継融資 日本公庫福岡支店


週刊経済2024年7月10日発行号

 県事業承継・引継ぎ支援センターと連携

㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、浜晋治支店長:以下、日本公庫)国民生活事業は6月28日、福岡県事業承継・引継ぎ支援センター(同区博多駅前2丁目、松岡守昭統括責任者)と連携し、経営コンサルティング業の㈱天神経営(同市中央区天神1丁目、角田紘一社長)に1500万円の事業承継融資を行ったことを明らかにした。
これは同公庫が同センターと実施している「事業承継マッチング支援」に基づき、昨年5月に釣具ネット販売を手掛ける㈱彦星フィッシング(同市東区名島2丁目)が事業譲渡を打診。天神経営が事業譲受を表明し、今回第三者承継が成約したもの。
彦星フィッシングは1996年に創業。釣り具用品を中心にネット販売を手掛けてきたが、後継者不在から同公庫の事業承継マッチング支援に登録。一方、経営人事・業務改善コンサルティング、補助金申請支援事業などを手掛ける天神経営も新事業への参画および企業グループ力強化を目指しており、1年の調整期間を経て今年5月の成約となった。成約後、彦星フィッシングは天神経営の完全子会社となり、社長は角田社長が兼務する。なお、法人名および屋号、資本金500万円は継続する。今回の事業承継に伴う融資金額は1500万円。角田社長は「前社長の創業28年の想いとノウハウを引き継ぎながら、当社の経営ノウハウを活用することで、新たな事業モデルをつくっていきたい」と話している。
天神経営は2020年9月に設立。資本金は100万円、従業員数は7人(2024年7月1日現在)。経済産業大臣登録中小企業診断士および専門コンサルタントを有している。