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天神明治通り地区・最大115メートルに 福岡市


ウォーターフロント地区も100メートルまで緩和

福岡市は9月26日、国家戦略特区で認められた航空法高さ制限の緩和(特例承認)について、同市中央区天神の天神明治通り地区の高さ制限が現行約76メートル(17階相当)から最大で約115メートル(26階相当)に緩和されたほか、博多区のウォーターフロント地区でも現行約70メートル〜90メートル(16階〜20階相当)から約100メートルまで緩和されたと発表した。

今回、緩和された天神明治通り地区(約17ヘクタール)では、渡辺通の天神交差点を中心に西側が約115メートル、東側は福岡空港との距離に応じて最大約100メートルから約76メートル。ウォーターフロント地区(約38ヘクタール)では博多ポートタワーの避雷針と同じ約100メートルまで引き上げられた。

国家戦略特区を活用した航空法高さ制限の緩和は、天神明治通り地区で昨年11月に約67メートル(15階相当)から約76メートル(17階相当)、旧大名小学校跡地(中央区)が約76メートルから約115メートルに続く特例承認。天神明治通り地区は、民間ビルの建て替えを推進する「天神ビッグバン」の対象エリアであることから、西日本鉄道(倉富純男社長)など民間事業者の再開発計画が大きく前進することが期待されている。また、新たに約100メートルまで緩和されたウォーターフロント地区は、クルーズ船ターミナルやホテル、MICE施設を一体整備する計画「ウォーターフロントネクスト」の対象であることから、高層階を含めた整備計画が浮上しそうだ。

空港との距離に応じて約100メートルから約76メートルまで緩和される東側のエリアの詳細は次の通り。【約100メートル】紙与渡辺ビル、福岡ダイヤモンドビル、大和証券ビル、天神木村家ビル、日之出福岡ビルなど【約94メートルから99メートル】福岡ビル、天神コア、天神ビブレなど【約93メートルから97メートル】西鉄天神ビル、福岡興銀ビルなど【約82メートルから92メートル】福岡三栄ビル、天神福岡ビル、日本生命ビルなど【約86メートルから90メートル】天神ビジネスセンター(仮称)【約83メートルから88メートル】福岡天神フコク生命ビルなど【約81メートルから91メートル】綾杉ビルなど【76メートル】毎日福岡会館、アクロス福岡など。

2017年10月11日発行