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天神地区の魅力向上、域外市場開拓に注力 西日本鉄道
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福ビル再開発「早期に道筋示したい」
西日本鉄道㈱(福岡市中央区天神1丁目)の倉富純男社長がインタビューに応じ、天神地区の施設リニューアルや福ビル再開発への展望、東南アジアで展開している住宅事業などについて語った。主なやり取りは次の通り。
—ソラリアステージビルの大規模リニューアルについて。
倉富 新たに多目的のレンタルスペースを設ける。天神の駅ビルという利便性を生かして、会議やイベントなどフレキシブルに使っていただく需要が期待できる。西鉄ホールとの相乗効果で幅広い年齢層の人が集まる場所になれば。
—ソラリアプラザビルについては。
倉富 商業施設部分のリニューアルは完了した。今後は上層階の「ソラリア西鉄ホテル」の改装に着手する。耐震補強と魅力向上のため客室をリニューアルし、来年9月に予定しているリニューアルオープンとともに名称を「ソラリア西鉄ホテル福岡」に変更する。
—市主導の再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の対象で福岡ビルのある明治通り周辺エリアでは、建物の高さ制限が緩和された。
倉富 階高にゆとりを持たせたり、吹き抜けなどの空間を設けたりすることができる。オフィスであればSクラスの条件への対応も可能。福ビルの建て替えについてはスケジュール感が具体的に見えてこないと申し上げられないが、できるだけ早期に、何らかの道筋を示したい。
—旧大名小学校跡地に隣接する西鉄グランドホテルについては。
倉富 現時点では必ずしも再開発が必要だとは考えていない。地域のクラシックなブランドホテルとしての存在感は街に必要。
—住宅事業の東南アジア展開について。
倉富 例えばインドネシアでは広大な農地の跡での工業団地整備や都市化が進められるなど大規模プロジェクトが多い。その中の住宅開発に参画している。産業発展とともに高所得者層も増えており、平均年齢も若い。海外で新たな成長の芽を作っておくことは必要な戦略だと考えている。今後、住宅事業では海外、首都圏、福岡でそれぞれ3分の1のバランスを目指す。
2017年12月26日発行