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大阪南港―新門司間に2隻目の新造フェリー 名門大洋フェリー


週刊経済2022年4月5日発行

トラック収容台数は約50%増

大阪南港と新門司港間で中長距離フェリーを運航している㈱名門大洋フェリー(大阪市西区、野口恭弘社長)は3月28日、同航路で新造船「フェリーふくおか」の運航を始めた。
昨年12月16日に就航した「フェリーきょうと」に次ぐ2隻目の新造船。総トン数は1万5025トンで全長195メートル、全幅27・8メートル。航海速力は23・2ノット。旧船に比べて約1・5倍の大きさ。旅客定員数は675人で、積載車両台数はトラックが162台(旧船に比べて約50%増)、乗用車が140台の計302台。「旅客」、「物流」、「環境」の3つのテーマを掲げ、展望浴室や展望ラウンジ、展望レストランなどのパブリックスペースや女性化粧室を充実させたほか、個室にシャワー・トイレ付のスーペリアルーム、キッズルームや授乳室などを新設した。また、乗用車専用スペースと同じフロアにエントランスホールを設けることで、車から客室への移動をスムーズにした動線を確保、長距離トラックドライバーの専用ルームや休憩スペースなども新たに設置した。
同社では「JR、エアライン、高速バスなど他の輸送モードとの競争激化や長距離トラックのドライバー不足、コロナ禍などさまざまな課題に直面する中、フェリーでしか提供できないサービスを軸に満足度の高いサービスを提供していきたい」と話している。