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大野島―諸富間が開通 有明海沿岸国道事務所


週刊経済2022年12月6日発行

福岡、佐賀県が直結

九州地方整備局有明海沿岸国道事務所が建設していた地域高規格道路・有明海沿岸道路のうち、大川市の大野島インターチェンジ(IC)から佐賀市の諸富IC間までの1・7キロ区間が11月12日に開通した。
筑後川水系の早津江川に架設された鋼4径間連続中路アーチ橋の有明早津江川大橋(854メートル)と諸富高架橋(330メートル)で構成される。開通前を前に諸富IC付近で国、有明海沿岸道路建設促進福岡県期成会、同佐賀県期成会主催による開通式典が実施され、テープカットや通り初めなどが行われた。
同区間の開通によって、福岡、佐賀両県が一本の自動車専用道路で直結することとなり、県域を越えた有明海沿岸地域での一体的な広域道路ネットワークが形成されることになる。
有明海沿岸道路は大牟田市の三池港ICを起点に佐賀県鹿島市を結ぶ延長55キロの地域高規格道路(自動車専用泥)。1988年度の事業化以降、福岡県南部を中心に開通区間が延伸し、昨年3月までに大牟田市、みやま市、柳川市、大川市の4市を結ぶ全区間が開通している。九州地方整備局は19年4月1日付で柳川市の福岡国道事務所有明海沿岸道路出張所を有明海沿岸国道事務所に昇格させ、福岡、佐賀、熊本の3県を管轄する国道事務所として道路整備を進めている。今年1月には大牟田市の三池港ICから熊本県荒尾市側にかけ、2・7キロの連絡路の工事を着工しているほか、佐賀県側では諸富ICから川副ICでも地盤改良工事が進んでいる。