大牟田市イノベーション創出拠点に体験型オーディオルーム　日清紡マイクロデバイスとＡＳＫプロジェクト

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週刊経済2022年12月13日発行

半導体製品やマイクロ波製品の開発・生産、販売などを展開する日清紡マイクロデバイス㈱（東京都中央区日本橋横山町、田路悟社長）とＡＩ（人工知能）を用いたシステム開発などを手掛ける㈱ＡＳＫプロジェクト（大牟田市本町、橋爪康知社長）は来年１月に、大牟田市産業イノベーション創出拠点・ａｕｒｅａ（同市有明町）に体験型オーディオルームを開設する。
日清紡マイクロデバイス㈱は２１年６月から有明高専と集積回路（ＩＣ）を通した音質に関する共同研究に取り組み、ＡＳＫプロジェクトは高専内の産学連携マッチングラボの第１号企業として、ｅスポーツや電子回路に関する研究やＡＩ分野で人材育成に取り組んでいる。共同による体験型オーディオルームを開設することで、半導体やＡＩを活用した音質データの収集や製品開発に取り組むほか、ｅスポーツにおける音響環境に関する研究なども実施する。体験型オーディオルームはａｕｒｅａ１階のオフィスエリアに開設し、フロア面積は３４㎡。開設に合わせ、両社と有明高専、大牟田市は「４者共同プロジェクト～音楽×感性×半導体×集積回路教育に関するまちづくり～」を締結、日清紡マイクロデバイスが製造した高品質アンプ・ＭＵＳＥを使った試聴体験や中高生を対象にした音楽創作やｅスポーツ、電子工作、集積回路設計体験などに取り組む。
同日、大牟田市役所北別館では両社の進出協定締結式が行われ、その後、４者共同プロジェクトが発表された。体験型オーディオルームが開設されるａｕｒｅａは、旧大牟田商工会議所で、市が産業政策として推進するイノベーション創出拠点事業の中核施設としてリノベーションされ、９月には施設の２階に凸版印刷が国内３番目のＤＸ拠点・「ＩＣＴ　ＫＯＢＯ　ＡＲＩＡＫＥ」を開設している。