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大牟田市の新本社工場が完成 熊本県長洲町のダイチ
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本社を大牟田市に移転
レーザー加工、精密板金、製缶加工の㈱ダイチ(熊本県長洲町、山本大地社長)は3月28日、約4億5000万円をかけ、大牟田市四山町に建設していた本社工場が完成、稼働した。
新工場は熊本県荒尾市との境に位置する「みなと産業団地」内。2015年から同団地内にある市のスタートアップセンターを大牟田工場として活用していたが、受注拡大に伴い新たに用地を購入し、工場を建設した。敷地面積は約1ヘクタール。鉄骨造り1部2階建てで、延べ床面積は1917㎡。工場内には工作機械大手・ヤマザキマザック(愛知県大口町、山崎智久社長)社製で、九州でも導入実績が珍しい3次元レーザー加工機・ファブリキアを導入したほか、材料搬入から出荷までのラインを効率化することで、従業員の働きやすさや生産性向上に工夫を凝らした。
今回の工場完成に伴い、長洲町から本社を移転集約、大牟田工場として活用していた市の施設を購入し、第2工場として稼働させる。また、福岡県中小企業振興センターで地場企業の自動車参入支援などを手掛けていた蜷川雅己元事務局長を経営戦略顧問として起用した。
同日、開かれた完成記念式典には大牟田市の中尾昌弘市長、大牟田商工会議所の板床定男会頭ら200人超が出席。来賓を代表したあいさつした中尾市長は「新本社工場完成を心から歓迎したい」と述べた上で、「最新の設備などを導入され、高性能・短納期を実現された工場を拠点にさらなる事業拡大を期待している」とエールを贈った。山本社長は「これまで2次、3次の下請け的な仕事が中心だったが、新本社工場建設を機に1次下請け、あるいはメーカーのOEM生産などの受注を増やしていきたい」と抱負を述べた。
同社は1997(平成9)年10月創業、2008年7月に設立。13年10月に福岡営業所を開設、15年12月に大牟田工場を開設、18年12月に新工場建設に伴う立地協定を大牟田市と締結していた。資本金は500万円。売上高は約3億6000万円(18年9月期)で、今期の売上高は5億円超を見込んでいる。山本社長は熊本県荒尾市出身。74年3月8日生まれの45歳。専修大学玉名高校―専修大学経済学部卒。趣味はゴルフなど。
2019年4月9日発行