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大牟田工場敷地内に新プラント  三井化学    来年8月に営業運転開始予定


 総合化学メーカーの三井化学株式会社(東京都港区、淡輪敏社長)は福岡県大牟田市浅牟田町の大牟田工場敷地内に新プラントを建設している。来年8月に営業運転開始予定。
 大牟田工場はウレタン製造の最大の拠点であり、製造に関する高いノウハウを有しているため敷地内に建設するもの。新規ポリウレタンエラストマーやポリウレタンの材料になるポリイソシアネートなどのコーティング・機能材事業の強化や拡大を図る。規模や面積など設備の概要は非公表だが、同プラントでは2013年に開発した世界初の特殊イソシアネート「FORTIMO」と「STAB1O」を生産予定で、生産能力は年約2000トンを見込んでいる。同社は「世界オンリーワンの特殊イソシアネートの品揃えと、これらを用いた誘導体製品の幅広い展開により、新たな顧客価値を創造していきたい」と話している。
 同社は1997年10月設立。資本金1250億円。15年度の売上高は約1兆5660億円。従業員数1万4271人。茨城、千葉、名古屋、大阪、広島、山口、福岡に工場を構える。大牟田工場ではウレタンだけでなく、プラスチックレンズや農業・園芸用薬剤、タウリン(アミノ酸の一種)、オーラム(樹脂)も生産している。