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大気中CO2濃縮・供給装置発売 西部技研
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週刊経済2024年5月22日発行号
農業ハウス栽培向けに
省エネ・環境保全装置機器製造販売の㈱西部技研(古賀市、隈扶三郎社長)は4月30日、農業ハウス栽培向けの大気中二酸化炭素(CO2)濃縮・供給装置を発売した。
製品名は「C‐SAVE GreenⓇ」。イチゴなどのビニールハウス栽培は、日中に植物の光合成によってビニールハウス内のCO2濃度が低下することから、同社の環境保全機器製造のノウハウを生かして、大気中のCO2を濃縮して供給することができる同装置を開発した。同装置は、大気中のCO2を自社開発の固体吸着剤が吸着。CO2の脱着は40度程度で行うため供給ガスは常温で、葉の近くから効率的にCO2を供給する局所施用も可能。燃焼がなく、吸着剤の飛散もないため安全かつクリーンなガスを供給することができるほか、化石燃料を使わないため環境負荷もないという。燃料タンクの設置や燃料補給、ガスボンベの交換などは不要で、キャスターがついていることからハウス設置後でも簡単に設置可能。仕様は、CO2供給量が~0・45㎏/hと~1・5㎏/hの2つ。