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大橋西鉄名店街の第一期リニューアルを完了 西日本鉄道


新規5店舗、改装7店舗オープン

西日本鉄道㈱(福岡市中央区天神1丁目、倉富純男社長)は5月11日、西鉄天神大牟田線・大橋駅内の商業施設「大橋西鉄名店街」の第一期リニューアルを完了した。
開業から40年で初の大規模リニューアルで、全体の投資額は約32億円。「レイルウェイ オアシス」をコンセプトに、日常使いの店舗の拡大のほか、バリアフリー対応、施設の利便性・快適性向上に取り組んでいる。リニューアル完了後の店舗面積は4769㎡で、第一期ではそのうち2958㎡を改装した。第一期リニューアルの店舗数は新規5店舗、移転・改装7店舗の計12店舗。
新規出店はカフェ「スターバックス コーヒー」、輸入食品店「カルディコーヒーファーム」、生花店「青山フラワーマーケット」、雑貨店「ブルーブルーエ」、シュークリーム専門店「ピアードパパ プラス」。地下1階のスーパー「西鉄ストア」は「レガネット」にブランドチェンジし、945㎡から1242㎡に増床した。「簡便、即食、時短、洋風、健康、美容」のキーワードを中心に、子育て世代に積極的にアプローチする。
営業時間は物販店が午前10時から午後9時まで、カフェが午前7時から午後10時まで、レガネットが午前9時から午前0時まで。現在改装中の区画やトイレ、エレベーター増設などを含めた全体のリニューアル完了・グランドオープンは19年春を予定している。リニューアル前の16年度売上高は約46億円で、リニューアル後は28%増の約59億円を目指す。
大橋西鉄名店街の持丸文雄館長は「改装前に実施した利用者アンケートでは7割が南区民で、地域密着型が特徴。月平均9回来館していただいており、売り上げのうち西鉄ストア、総菜店が全体の5割を超えるなど、従来から高かったデイリー需要に応え、食物販を強化した。開業からご愛顧いただいている50代~60代のお客さまに加え、40代の働く女性を取り込んでいきたい」と話している。
西鉄大橋駅の乗降人員は1日平均3万5680人(16年度実績)。大橋西鉄名店街は1978年3月3日開業。

 運営SC7施設の17年度売上高は537億円

また同社は5月10日、運営する商業施設(SC・ソラリアプラザ、ソラリアステージ、天神コア、高宮西鉄名店街、大橋西鉄名店街、エマックス・クルメ、チャチャタウン小倉)の17年度累計売上高を発表した。7施設合計の売上高は前年比2・5%減の537億円、天神エリアの3館(ソラリアプラザ、ソラリアステージ、天神コア)では前年比0・6%減の336億円となった。
大橋西鉄名店街やソラリアステージなど、改装による長期クローズが影響し微減となったが、その影響を除く既存店ベースでは、7施設合計で前年比0・2%増、天神3施設で同0・4%増となった。天神地区の施設ごとの売上高は、ソラリアプラザが前年比3%増の147億円。アパレル、雑貨、飲食など各業種とも好調に売り上げを伸ばし、15年の大規模改装以降、最高の売り上げを記録した。17年度は秋の改装で高感度なファッションと食の拡充に取り組み「ライフスタイル型SC」のイメージを訴求。来館者数、レジ客数ともに全フロアで前年実績を超えるなど、既存店にも波及効果を生んだ。
ソラリアステージの売上高は前年比5%増の106億円。16年春にリニューアルした地下2階の飲食フロアが好調で、18年4月まで25カ月連続で前年を超えて推移しているという。天神コアの売上高は83億円。7階の飲食フロアが前年比8%増、屋上ビアガーデンが同約2・3倍と好調に推移した。屋上でのイベントや体験型イベントのSNS販促が奏功し、来館者数は前年並みを維持している。
同社SC事業部の石川たかね部長は「既存店ベースでは前年並みを維持し、善戦している。今年度はソラリアステージの西鉄福岡(天神)駅北口改札外コンコースのリニューアルのほか、各施設での地域密着イベント強化、従業員満足度のための営業時間短縮などに取り組む」と方針を語った。

2018年5月22日発行