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大学跡地改修のオフィスがBELCA賞 I‐PEX


週刊経済2022年3月15日発行

元の建築生かした設計評価

半導体製造のI‐PEX㈱(京都市伏見区、土山隆治社長)は3月4日、小郡市の大学跡地を改修した中核オフィス「I‐PEXキャンパス」が、優れた改修施設等を表彰する「BELCA賞」をベストリフォーム部門で受賞した。
同賞は公益社団法人ロングライフビル推進協会(BLECA)が主催するもので、長期にわたる適切な維持保全や優れた改修を実施した建築物を表彰している。I‐PEXキャンパスは、九州情報大学のキャンパス跡地を改修し、外観のデザインを復元しつつ内装を最先端のオフィスに改装した施設で、同社のバックオフィス機能、設計開発機能等を集約する、グループの中核拠点として2020年から稼動していた。BELCA賞の講評においては、「既存建築の空間構成をあまり変えずに、縦動線を一新し、空間の利用の仕方は現代のオフィスに相応しいものになっている」とされ、元の建築をリスペクトしたリフォームが高く評価された。
I‐PEXキャンパスは敷地面積6万5300㎡、地上3階・地下1階建てで延べ床面積8314㎡。従業員数は約400人。外装はキャンパス時代のデザインを復元する一方、内装は働く場所を変えられる「ABW」を実践する先端オフィスとして設計。敷地内には、金型工場の「Tech Forest」が完成しており、今春の稼働開始を予定している。