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大型設備案件減少などで減収減益 山下医科器械 通期も減収減益を予想
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東証1部上場の医療機器商社、山下医科器械株式会社(福岡市中央区渡辺通3丁目、山下尚登社長)の、2014年11月期中間期連結決算は、売上高が前年同期比1・7%減の232億3700万円、営業利益が61・4%減の1億7600万円、経常利益が同56・0%減の2億1400万円だった。
医療機器の消耗品管理の効率化やコスト削減の提案を進め、契約施設の増加を図り、「SPD(医療材料の物流管理システム)」契約施設数は増加したものの、大型設備の案件が前期比減少したことや前期発生した不祥事に伴う国立病院機構の指名停止措置が響いた。四半期純利益も55・3%減の1億2600万円だった。
事業別では主力の医療機器販売業は売上高が1・7%減の230億9900万円、営業利益が37・6%減の4億6500万円となった。医療モール事業は、賃貸収入で同37・7%増の3300万円、営業損失が0百万円(前期同期は900万円の営業損失)だった。医療機器販売業のうち、一般機器分野は病院建て替えや設備更新などの大型案件減少で医療機器備品や放射線治療装置などが振るわず、同20・4%減の39億2000万円。一般消耗品分野はSPD契約施設の増加で医療機器消耗品が伸長し、同3・7%増の92億6400万円。低侵襲治療分野は内視鏡手術システムや耳鼻科向けビデオシステムなどのサージカル備品が好調で同6・5%増の62億5000万円。整形や理化学などの専門分野では、整形消耗品や紫外線治療の備品の販売減で同5・8%減の29億6200万円。医療情報やサービス分野では医療ガス設備工事などの増収で同13・2%増の7億100万円。
通期では期首予想と変わらず、売上高が同9・2%減の463億4800万円、経常利益が同62・3%減の3億1100万円を見込んでいる。